日本のAI検索は、どのドメインを引用しているのか — Ahrefs Brand Radarの日本データ(2026年6月版)を見てください。5つのAI画面の合算順位で、 youtube.comが1位、note.comが2位、ja.wikipedia.orgが3位です。 Yahoo!知恵袋(5位・新規)、prtimes.jp(6位)、reddit.com(7位・新規)も上位に入りました。 つまり公式サイトの外にあるUGC・Q&A・プレスリリースの画面が、日本のAIの答えの根拠になっています。
要点:日本のAI検索の引用上位は、動画・UGC・Q&A・プレスリリース・ECに広がっています。 note.comは4月版の5位から6月版の2位に上がりました。 どの表面を測るかで、見える引用元の生態も変わります。
この一覧を見ないまま予算を組むと、費用は公式サイトの改修に寄ります。ところが上位10件に企業の公式サイトは0件です。上位に入っているのは動画、UGC、Q&A、プレスリリースの画面です。そこは自社サイトを直しても動きません。引用元の生態を外したまま半年走ると、順位表は変わらないのに費用だけが積み上がります。どこに置けば拾われるのかを先に知っておくと、同じ予算の行き先が変わります。
当社の測定は、その違いに合わせて画面ごとに分けてあります。答えが表示される17か所を名前で分けて読み取り、どの画面のどの質問で誰が引用されたかを一つずつ記録します。お渡しするのは画面別の内訳です。合算した一つの順位だけでは足りません。合算だけでは埋もれます。ある画面では強く、別の画面では不在。その差が平均に溶けてしまうからです。競合他社も同じ規格で並べて測るので、置き場所の差もそのまま見えます。
日本のAI検索は何を引用しているか:上位10の顔ぶれ(Ahrefs日本実測)
Ahrefsが2026年6月25日に公開した実測です。Brand Radarの日本データとして、 AI検索が引用するドメインの上位10を出しました。対象は5つのAI画面(ChatGPT・AIモード・ AI Overviews・Perplexity・Copilot)です。順位は、その5画面の引用を合算したものです。 だから画面ごとの数の大小をこの表で比べることはできません。 公開実測 ahrefs.com この6月版はWeb担当者Forumも2026年7月8日に報じています。 報道 webtan.impress.co.jp
| 順位 | ドメイン | 区分(本稿の整理) | 変化(4月版比) |
|---|---|---|---|
| 1 | youtube.com | 動画 | 1位を維持 |
| 2 | note.com | UGC(記事投稿) | 5位から上昇 |
| 3 | ja.wikipedia.org | 百科 | — |
| 4 | ameblo.jp | UGC(ブログ) | — |
| 5 | detail.chiebukuro.yahoo.co.jp | Q&A | 新規 |
| 6 | prtimes.jp | プレスリリース | — |
| 7 | reddit.com | コミュニティ | 新規 |
| 8 | my-best.com | 比較メディア | 新規 |
| 9 | item.rakuten.co.jp | EC | 新規 |
| 10 | en.wikipedia.org | 百科 | — |
出典: Ahrefs Brand Radar(2026年6月版・日本)。順位・新規/上昇の区分は原文の 記載に基づき、「区分」列だけが本稿の整理です。原文リンクは上に併記しています。
公式サイトだけ整えれば足りるか:引用元の生態
上位10の顔ぶれを見ると、企業の公式サイトはひとつも入っていません。動画(youtube)、 UGC(note・ameblo)、Q&A(知恵袋)、プレスリリース配信(prtimes)、コミュニティ(reddit)、 比較メディア(my-best)、EC(rakuten)、百科(wikipedia)。 日本の利用者が日常的に使うプラットフォームが、AIの答えの根拠をつくっています。 当社実測(韓国市場)でも、同じ構造が出ました。その市場でよく使われるUGC・Q&Aサイトが、引用上位に入ります。
これは「公式サイトの整備が無意味」という意味ではありません。順位は5画面の合算です。 どの画面・どの質問かで、引用元の構成は変わります。確かなのは、AIの答えの根拠が 公式サイトの外側にも広く散らばっているという観測事実です。
エンジン別に引用元は分かれるか:ドメイン属性の実測
引用元の生態は、聞く先(エンジン)ごとにも分かれます。株式会社Wallabeeが運営するOptyino.aiは 2026年7月10日、AI回答71,041件から抽出した引用URL 134,174件のドメイン属性分析を 公表しました。全体では.comが40.2%、.co.jpが35.5%、.jpが19.2%です。 聞く先ごとに見ると、日本ドメインをよく選ぶのはChatGPTです(.co.jp 44.8%と.jp 23.9%で合計68.7%)。 Google AI Overviewsは逆で、.comが46.7%と最も高くなりました。 公開実測 optyino.ai
注意: この数値はAPI取得の応答に基づく分析で、実際の利用画面での表示とは 異なる場合があります(出典元の取得方式に基づく本稿の注記)。出典: 株式会社Wallabee(Optyino.ai)、 原文リンクは上に併記しています。
この地図をどう読むか:表面ごとに引用元が違うなら、測定も表面ごとに分けます
同じ質問でも、どのAI画面に聞くかで引用元の生態は変わります。ひとつの画面の観測で 「AIにどう引用されているか」を代表させると、この違いが見えません。
だから測定は画面ごとに 分け、答えの本文と引用URLを元の回答つきで残す設計が要ります。貴社のカテゴリーで どのドメインが答えの根拠になっているかは、貴社の質問セットで画面別に測って初めて 数字になります。CiteAngleは日本市場の測定で、画面別の引用元ドメインを元の回答・証跡つきで 記録しています。日本の画面構造の全体は日本の 生成AIサーフェスの地図にまとめました。買い手側の行動データは日本のB2B購買の一次調査整理にあります。
国ごとの比較には、もうひとつ落とし穴があります。当社実測(日本の測定 2026-07-18)では、格子を 全量実行した回の引用のうち、誰でもアカウントを作って投稿できるプラットフォーム面の比率は日本8.3%、 米国22.2%でした。数字だけ並べると倍以上の差に見えます。ところが日本・米国・韓国の三つの格子は、 測っている画面の顔ぶれが違います。三国に共通する9画面だけに絞り、プラットフォームの判定リストを 一つに統一して数え直すと(再集計 2026-08-09)、日本8.1%、米国11.3%、韓国15.8%になり、 差は半分以下に縮みます。 国の違いに見えていたものの大半は、画面の構成の違いでした。引用の地図を国どうしで比べるときは、 分母にどの画面が入っているかを先に確かめてください。
自社サイトの外を見ないと
引用元の一覧を確認しないと、公式サイトの外にある画面を空けたままにします。note.comは4月版の5位から6月版の2位へ上がりました。そこに置かれない記事は、どれだけ良く書いても読まれる機会を失います。
どの画面が根拠になっているかを測定しないと、制作費の配分は勘のままです。配分を誤れば、同じ予算でも到達は減ります。
なぜ当社で追うのか
日本の画面をそのまま格子に入れ、ご指定の競合と並べて数えます。だから上位の顔ぶれが変わったとき、自社の順番がどう動いたのかを追えます。
貴社のカテゴリーでは、どのドメインが引用されていますか。
自社サイトの改修だけで予算を組んでいるなら、note・Q&A・プレスリリースの各面を担当と期限つきで一覧に足してください。引用元は公式サイトの外で動いています。公開実測が示すのは、市場全体の生態までです。貴社の購買質問での引用元は、貴社と競合を同じ回答の中で測って初めて確定します。出典URLと回答のどの箇所かまで、一つずつ記録します。